生まれながらの心臓病に苦しんできた

“私は、生まれた時から、心臓に穴が空いていました。心臓の右室と左室をわける壁に穴が開いている状態で、心室中隔欠損症という病気でした。この病気は、現在は赤ちゃんのうちに、カテーテル治療で直してしまうそうですが、私が生まれた昭和40年には、カテーテル治療がなかったので、経過観察という手段が取られました。

この病気を持っているため、成人するまで毎年1回、心臓の専門病院である東京女子医大病院に通っていました。そこで、胸部レントゲンと心電図を撮ると言う検査が行われ続けましたが、レントゲンで心臓の穴が見えるわけでもないし、この検査で何がわかるんだろうと思い続けながら通院していました。私が、20歳になった年に、経過観察は終了しました。

心室中隔欠損症であるため、マラソンなどの持久力が必要なスポーツは行わないようにすること、シゴキがある可能性があるため、運動部には入らないことなどを医師から指導されました。その他は、通常の生活ができ、特に自覚症状などはありませんでした。

しかし、小学校時代には、教師の判断で水泳を見学させられることもあり、不満に感じることもありました。

私の心臓病は、聴診器による心音で、微妙に擦れるような音がするため、医者の中には心音だけで病名を当てる人もいました。それ以来、心音で心臓病を見つけられるか試すのが、密かな楽しみになりました。医者の3割くらいの人は、私の心音を聞いても、問題なしと言いました。

さて、私が50歳になった時の、会社での健康診断の時のことです。心電図に問題が出て再検査となりました。診断は、不整脈でした。

それで、循環器内科で精密検査を受けました。私の幼少期にはなかった、エコー検査装置で私の心臓の動きを見せてもらうと、心臓の穴から血液が漏れているのがはっきりとわかりました。その病院の医師が言うには、あなたの穴のサイズは、重症とは言わないが、軽症でもないとのことでした。また、ホルター心電図を付けたのですが、不整脈率が3%で、要注意レベルと言われました。

それから、再び経過観察となり、2年に一度循環器内科で精密検査を受けています。”